松方弘樹

松方弘樹:倉永左平太(御徒目付組頭)

松方弘樹:倉永左平太(御徒目付組頭)役

アクション映画の最高傑作

人物


もともとは歌手志望で、作曲家の上原げんとの下で五木ひろしらと席を並べて歌を学んでいたが、五木の歌声を聞いているうちに自信を無くし、父と同じ俳優の道に入った。17歳で東映から『十七歳の逆襲・暴力をぶっ潰せ』(1960年(昭和35年))でデビュー。同学年の北大路欣也とはライバル関係だった。松方は東映専属だった北大路とは違い、企画制作担当重役だった岡田茂の個人預かり(フリー)であった 。『昭和残侠伝シリーズ』の助演や『人形佐七捕物帳』(NHK)の主演など、主に時代劇やヤクザ映画に出演。中でも佐七は松方の当たり役になり、その後に制作されたテレビ朝日の『人形佐七捕物帳』でも再び主演した。

1969年(昭和44年)から1970年(昭和45年)には亡くなった市川雷蔵の代わりに大映にレンタル移籍し、ここでも主演作がある。1970年(昭和45年)春、ダイニチ映配設立に反対して永田雅一社長の逆鱗に触れて、半年干された。

大映の倒産直前の1971年(昭和46年)春に東映へ復帰し、1973年(昭和48年)の『仁義なき戦い』シリーズ、同年の四カ国合作映画『東京-ソウル-バンコック 実録麻薬地帯』などで敵役・悪役で芸域の幅を広げ、その後の東映実録シリーズでも主演俳優の一人として活躍した。

俳優業の一方で、ビートたけし司会のバラエティ番組『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ)では笑い涙を流すなど任侠映画とは違う一面をみせ、以後バラエティ番組にも顔を出すようになる。

趣味は父の十四郎と同じく釣りであり、かつてはそれをメインとした特番が幾度かテレビで放送されるほど。年に何度か山口県萩市の見島沖、八里ヶ瀬と呼ばれる海域周辺でマグロの一本釣りを楽しんでおり、見島のある旅館には松方弘樹と名前が書かれた釣り道具が常置されている。マグロ釣り大会の実行委員を務めるほどで、2008年(平成20年)11月23日に行われた大会では約305kgのクロマグロを釣り上げ、195万円の値がついた。2009年(平成21年)11月22日に行われた第12回萩クロマグロトーナメントでは、体長2.73m、体重325kgのクロマグロを釣り上げて前年の記録を更新した。 。約437万円の値がついた。

主な出演


映画

  • 十七歳の逆襲・暴力をぶっ潰せ(1960年)
  • 赤穂浪士(1961年)
  • 瞼の母(1962年)
  • 間諜(1964年)
  • 昭和残侠伝(1965年)
  • 昭和残侠伝 唐獅子牡丹(1966年)
  • 893愚連隊(1966年)
  • 怪竜大決戦(1966年)
  • 恐喝こそわが人生(1968年)
  • 眠狂四郎円月殺法(1969年)
  • 仁義なき戦い(1973年)
  • 東京-ソウル-バンコック 実録麻薬地帯(1973年)
  • やくざ対Gメン 囮(1973年)
  • 仁義なき戦い 頂上作戦(1974年)
  • 仁義なき戦い 完結篇(1974年)
  • 新仁義なき戦い(1974年)
  • その後の仁義なき戦い(1979年)
  • 脱獄・広島殺人囚(1974年)
  • 山口組外伝・九州進攻作戦(1974年)
  • あゝ決戦航空隊(1974年) – 城英一郎役
  • 暴力金脈(1975年)
  • 暴動・島根刑務所(1975年)
  • 県警対組織暴力(1975年)
  • 強盗放火殺人囚(1975年)
  • 実録外伝 大阪電撃作戦(1976年) – 目黒祐樹との兄弟共演
  • 沖縄やくざ戦争(1976年)
  • 広島仁義 人質奪回作戦(1976年)
  • 北陸代理戦争(1977年)
  • 仁義と抗争(1977年)
  • やくざ戦争 日本の首領(1977年)
  • 日本の首領 野望篇(1977年)
  • 柳生一族の陰謀(1978年) – 徳川家光役
  • 沖縄10年戦争(1978年)
  • 野性の証明(1978年)
  • 赤穂城断絶(1978年) – 多門伝八郎役
  • 日蓮(1979年) – 北条時宗役
  • 真田幸村の謀略(1979年) – 主演・真田幸村役
  • 徳川一族の崩壊(1980年) – 桂小五郎役
  • 修羅の群れ(1984年)
  • 最後の博徒(1985年)
  • 姐御(1988年) – 紺野淳一役
  • せんせい(1989年) – 吉井寛役
  • 将軍家光の乱心 激突(1989年)
  • 江戸城大乱(1991年) – 酒井雅楽頭忠清役
  • 首領になった男(1991年) – 兼プロデューサー
  • 藏(1995年) – 兼プロデューサー
  • 流れ板七人(1997年)
  • 残侠(1999年)
  • GEDO(2000年)
  • 獅子の血脈(2001年) – 兼プロデューサー
  • 荒ぶる魂たち(2001年)
  • 修羅の群れ(2002年)
  • OKITE やくざの詩(2002年) – 兼監督
  • 実録 ヒットマン 妻 その愛 (2002年)
  • 許されざる者(2002年)
  • 新・影の軍団(2003年) – 猿飛佐助役
  • 伝説のやくざ 最後の博徒(2003年)
  • すてごろ 梶原三兄弟激動昭和史 (2003年)
  • ドッグファイター ごろつき刑事(2004年)
  • IZO(2004年)
  • 猿飛佐助 闇の軍団(2004年)
  • 渋谷物語(2004年)
  • 茶々 天涯の貴妃(2007年) – 織田信長役
  • 蒼き狼 地果て海尽きるまで (2007年)- トオリル・カン役
  • 結婚しようよ(2008年)
  • 三本木農業高校、馬術部(2008年)
  • 灯台(2008年) – 短編映画集『男たちの詩』より
  • THE CODE/暗号(2008年)
  • TAJOMARU(2009年)
  • アンダンテ 稲の旋律 (2010年)
  • さくら、さくら サムライ化学者・高峰譲吉の生涯 (2010年)- 渋沢栄一役
  • 十三人の刺客(2010年)
  • お墓に泊まろう!(2010年)- 島田昌幸(テレビ東京元社長)役
  • 忍たま乱太郎(2011年) – 稗田八方斎(ドクタケ忍者隊 首領)役
  • ギャルバサラ-戦国時代は圏外です-(2011年) – 織田信長役
  • 恋谷橋 La vallee de l’amour (2011年)
  • ビターコーヒーライフ(2011年)
  • 婚活サポーターガールズ(2011年)